軟水と硬水

ミネラルウォーターというと「軟水」と「硬水」という区分をよく耳にします。これはペットボトルの水の表記でもよく見ることができるでしょう。この2つはカルシウムとマグネシウムの含有量の違いによって区分されます。
この量は硬度といわれdh(ドイツ硬度)もしくはppm(アメリカ硬度)のいずれかで表記されることが一般的です。dHは100mlの水の中に含まれるカルシウム・マグネシウムの量から炭酸カルシウムの濃度に換算した量のことです。ppmは1リットルの水の中の硬度を、酸化カルシウムの重量に換算した量のことで、双方はdH=17.8ppmとして計算することができます。

軟水は120ppmまでを、それを超過すると硬水として表記されます。他の項でも説明しましたが、ヨーロッパの水はほとんどが硬水で、日本はほとんどの水が軟水です。日本人は軟水になじみがあるため硬水は苦手、なじみにくいと感じる人も少なくありません。
軟水は口当たりがまろやかで飲みやすい水といわれています。素材や旨みや香りを引き出しやすいので、料理や飲料に利用するのに適しているといわれます。また浸透しやすく吸収性が優れているという特性があるので老廃物の排出がスムーズになるようです。

硬水はスポーツの後に飲んだり、ダイエット、便秘解消にも効果があるといわれています。これらの特性を期待して飲む人が多いといわれていますが軟水と違い胃腸に負担をかけやすく、胃腸が悪かったり体調が悪い人が飲むとお腹を壊しやすいといわれています。

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